2007年08月05日

第9回(1994年12月号)

 BJ読者のみなさん、元気に練習してますか?ところで、9月号で楽器選びを取り上げましたが、そんな矢先、先日かなりよさそうなマウスピースを手に入れることができました。

 今までは僕の先生である永濱幸雄先生にいただいたバックの6 1/2 ALというマウスピースを13年間使ってきたのですが、はっきりいって僕にとってそれよりもいいものに出会うことはありませんでした。しかし、つい最近楽器店で紹介してもらったものに、それを超えるような可能性を感じさせるものがあったので、今現在テストしているところです。

 しばらく使ってみて使いこなせるようになったら、新しいほうに取り替えるか、バックに戻るかの判断をしたいと思っています。機会があれぱ、このぺージで報告したいと思っていますので、興味のある人はお楽しみに。

 さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、今月は最もトロンボーンらしいというか、トロンボーンならではの「スライディング」に関するお話です。

 「スライド」という外側と内側の2種類の管からできている一見単純な仕組みは、トロンボーンの楽器の性格(キャラクター)を決定づけているとても大事な部分なのです。そのスライドを自在に繰ることをマスターできれぱ、あなたの演奏能力は飛躍的に向上すること間違いなしです。でも動きの悪いスライドでは上達は望めません。毎日の練習前にごく少量のスライド・クリームを塗って、練習後には必ず拭き取るようにして、なるべくよい状態で練習しましょう。

 では実際に楽器を持って練習してみましょう。まずふつうに楽器を構えます。そして次に、音を出さずに右手でスライドを動かします。はじめはゆっくりと、そしてだんだん速く、楽器を揺らさないように1から7ポジションの間を往復するのです。速くしていくにつれて、楽器が上下、左右にブレてませんか?マウスピースの唇への当たり方は一定ですか?このトレーニングは、できれぱ毎日欠かさずに行ってください。楽器が、スライドを動かすたびにブレていたのでは、速い音符が演奏しにくい上にマウスピースがぐらついてしまいます。これでは、レガートもきれいに決まらないし、何よりもミス・トーンの原因になってしまいます。「自分はそんなにブレてないよ」と思っているアナタ、油断大敵ですぞ。

 というわけで、今月はスライディングのトレーニングのための練習曲を掲載しておきますので、前に挙げたトレーニングの後で、練習してみましょう。
12-sliding.jpg
(クリックで拡大)

ポイントは、レガートで練習するということです。音の変わり目で息の流れが止まらないように気をつけましょう。そうすれぱ、楽器のブレやポジションヘの定まり具合は、すべて音に現れます。グリッサンドになったり音がゆれたりしないように、スライドの動きはじめを素早く、そしてストップを確実にしてください。楽器を支えている左手や、両肩、首筋、右腕等にムダな力が入らないように、常にリラックスするように自分自身にいいきかせながら練習するとよいと思います。たっぷりと息を吸って、そして注意深く自分の音をきいて練習しましょう。

 最後に、ポジション表を書いておきましたので、大いに活用してください。細かくて見にくいようだったら、拡大コピーでもしてください。
12-position.jpg
(クリックで拡大)

特に替えポジションとは明示してありませんが、ひとつの音に対していくつかのポジションがある場合は、いちぱん短い管のときがメインのポジションで、その他のポジションが替えポジションということになります。特に中音のB♭の第5ポジション、その上のDの第4ポジション、高音Fの第4ポジションなどは、使えると大変便利です。いつでも使えるように、練習しておきましょう。

 いかがでしたか?次回は、今回マスターしたスライディングのテクニックを駆使して、すべての音楽の基礎ともいえる音階練習を、といきたいと思います。それまでに、ぜひともいいスライディングを身につけておいてくださいね。

 ではまた来月お会いしましょう。

posted by こが@管理人 at 01:00| Comment(1) | ◆WEB復刻版ワンポイントレッスン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ありがとうございます
Posted by はるな at 2016年06月19日 19:43
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