2008年08月20日

宅練用コルクミュートの制作

m11-10.jpg
(左は前作の1号機。右が今回作った改良型の2号機)

名前を聞いていったい何だろうと思うかも知れませんが、自宅や小さいスペースで練習する時のためのミュートを制作しました。一応僕のオリジナルという事でよろしくお願いします。

まずはじめに、このミュートはベストブラスのウォームアップミュートや、ヤマハのサイレントブラスのような消音効果はありません。基本的に音出し可の場所用です。お間違いのないように。

これを使う事によって、多少ベルから出てくる音が小さくなったような気がします。特にフォルテ以上の音量時は効果が大きいと思います。いずれも僕の体感的な感想でデータを取ったわけではありません。

で何が良いのかというと、狭いスペースで練習する場合、大きな音で吹くと空間が小さい事によって耳に必要以上の音が返ってきます。耳に負担がかかるという事ですね。僕の友人が「小部屋で吹きすぎると難聴になるよ」という言葉がヒントになっています。(でも難聴になったという話はまだ聞いた事はありませんが・・・・)





トロンボーンは時々大きい音で練習しないと、特に耐久力やスタミナのアップ、ダイナミックレンジの拡大と言った事は効果を上げる事が出来ないので、毎日ある一定時間は大きめの音で練習したいものです。もちろんその他のダイナミックスでもバランス良く練習した方がよいのは言うまでもありません。

このミュートは狭い空間で練習する場合に、特にフォルテ以上で効果があるように感じます。狭くても大きめの音で安心して吹く事が出来ます。

ウォームアップミュートや、サイレントブラス、またデニスウィックのプラクティスミュートのような特有の抵抗感が無くて、かなりオープンに近い感触で吹く事が出来ます。重さも軽い。リップスラーもオープンで演奏するのに近い感触です。

ということで、説明下手で申し訳ありませんが、用途としては狭い場所での練習で、オープンに近い感触で、大きな音で練習できるミュートと言う事になりますね。

もっと詳しい話をすると、小さい空間での練習に体の感覚が慣れてしまうと、自分のサウンドが知らない間にこぢんまりしてしまう恐れがあると思うのです。出来れば大きな空間で常に思いっきり練習できれば問題ないのですが、そう言う贅沢な環境というのもそうそう無いと思うので、このミュートが役に立つと思います。

ですので、場合によっては吹きすぎによる弊害もあるかも知れませんので、その辺はご注意くださいね。試す場合はご自身の責任で注意深くお試し下さい。




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これはコルクミュートのアイデアの元になった、ヤマハの年末バーゲンで買った革で出来たミュートの表と裏。当時800円くらいだったかな(笑)。ベルの上に引っかけて、ぶら下げるような感じに使います。購入は20年位前、しかも限定品のようなので今はもちろん作っていないと思います。某オーケストラに著名な指揮者が来て、あまりにピアニシモの要求が厳しかったので作ったんじゃないかと言う噂ですが、真偽のほどは分かりません。上部の1カ所止めなので、脇とか下が甘いわりに結構効果があります。



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で、これを元にあれこれ試して切り貼りした試作零号があるのですが、それは生徒にあげてしまったので、これはそれを元に作った現役の1号機です。5ミリ厚のコルク板に4ミリほどの接着剤付きの吸音用フェルトをホームセンターで買ってきて貼り付け、ご覧のような穴をあけ、ベルの両側2カ所でとめるように工夫しました。脇もピッタリ、ベルの周りに程よく密着します。

これがなかなか具合が良くて、使い始めてすでに10年ほど経ちます。

真ん中の穴は出来れば開けたくなかったのですが、これがないとhigh D近辺が極端に低くなって使い物になりませんでした。しかしこのミュートでhigh Fはちょっと厳しい感じです。

今年に入ってベルにとめるストッパーのコルク板が割れてしまったので、とめるところだけ新たにコルクを切って作り直しました。コルクは加工が簡単なので補修も楽です。

特徴はペダル音域からhigh D位まで自然な吹奏感です。




そしてこちらが、今回新たに作った改良型2号機です。

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特徴は丸い穴を放射状のスリット8本に改良した事。だいたいのおおざっぱな計算をして、開口部の面積合計は1号機と大差なく作りました。センターの穴はちょっと小さくなりましたが、高音域のために開けてあります。狙いは音程の更なる向上。

m08.jpg写真はベースのコルク板を切り抜いた後、吸音材(カーペット)に切取線を書いたところ。このあとハサミで穴開け加工。(注)吸音材は実際は写真の切り取り線と違って左右の耳に当たる部分はベルに当たる部分より外側を縦に切り落とします。ベースのコルク板とストッパー板を接着しなければいけないからです。吸音材に接着しても思うような強度は出ないと思いますので、ご注意ください。(追加)


材料は、1号機の吸音材の厚めの黒いフェルトが見つからなかった上に、見つけた薄目のフェルトが千円以上と高かったので、今回の2号機では10センチあたり79円の量り売りで一番安いカーペットを30センチ購入してきて、接着剤で貼り合わせてあります。加工もスリット状の方が、丸い穴よりはさみで切るにしてもナイフで切るにしても楽です。厚さは3ミリ程度。ちょっと予定より薄め。フェルトよりも硬いので吸音効果は落ちるかも??

コルク板はベースが30センチ×30センチで、厚さ5ミリ。ベルに取り付けるための両側のストッパー板は2ミリ厚のコルクを貼り合わせたものです。


m09.jpg写真のように、ストッパー部は最も厚いところで、5ミリ厚×2と2ミリ厚×2の合計14ミリになります。ちょっと厚くなりすぎましたが、カバンに入れて持ち歩くのにさほど支障はありません。


出来上がって接着剤が乾燥した後、試着したところベルになかなか入らなかったりしたので、手作りの特権、ナイフを使って強引に切って削って修正。最後は細かいくずを落として完成。

使ってみての感想は、1号機よりも全体に吹き心地、レスポンスが軽くなり、より高音域の音程が良くなってオープンの感触に近付きました。吸音材が薄く硬めになった事も影響していると思われます。嬉しい事にhigh Fあたりもなんとか鳴ってくれます。ボレロは大丈夫ですね。音程もかなり良くなりました。実用上不満はありません。

なお特に設計図もなく、コルクに直接ベルを置いて線を引き、ベルよりチョイ大きめに適当に作ってますので、写真を見て、だいたいの感じというところで真似できるのではないかと思います。興味のある方はどうぞ。しつこいですが、自己責任でよろしくどうぞ。ご質問などありましたらなんなりと、コメント欄をご利用ください。


posted by こが@管理人 at 17:06| Comment(7) | ◆防音関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おもしろそうですね。
コルク板が手にはいるかわかりませんが、今度ホームセンターで物色してみます。耐久性はどんな感じでしょうか?持ち歩きとか。。やっぱり気を遣いますかね?
Posted by mackie at 2008年08月21日 10:37
耐久性はまあ1号機が10年以上使ってますから、充分あると
思います。補修も簡単ですし。持ち歩きも僕はカバンに楽譜とかと
一緒に入れて持ち歩いてます。
特に気を使うという事はありませんね。
Posted by こが@管理人 at 2008年08月21日 13:35
そうですか!
何とかコルク板を手に入れて作ってみたいと思います。我が家の音楽室も狭くて、いつもダイナミクスの練習が思うように出来なかったし、ホールで練習できる機会も極端に減ってるので、試させて下さいm(__)m
Posted by mackie at 2008年08月23日 14:59
もしもご入り用の場合、A4サイズだと全部は入らないのですが、そのものをスキャンしたモノをうまくいけばpdf、最悪でもファクス(汗;)でお送りできますので、お知らせください。pdfはファイルを作ったことがないのでわからないのですが、、、、
Posted by こが@管理人 at 2008年08月23日 23:18
初めまして。私は吹奏楽部に入っていました。
3年生なのでもう引退してしまいましたが、トロンボーンと、チューバを吹いていました♪
今度、Myトロンボーンが欲しいんですけれど、買うにあたって、何かアドバイスを下さいませんか??
オススメのメーカーや、メーカーによっての吹き心地の違い、価格の幅など、なんでもいいのでなにか参考になるようなことを教えていただけませんか??
Posted by しほ at 2009年01月23日 21:19
しほさんはじめまして。
Myトロンボーンが欲しいという事ですが、ご質問の内容、ちょっと漠然としていて難しいです。

こういうところ(ネット上)で知らない人に責任を持ってオススメとかは難しいです。なぜかというと、人によって感じ方は様々で、ある人が「軽くて吹きやすい」と感じるものでも別の人は「軽くて音がペラペラした感じでイヤだ」と感じる事があるわけです。

実際一緒に楽器屋さんに行ってこっちの方が合っているねとか、対面での選定なら間違いなくしほさんに合ったものが見つかると思います。

とりあえずは、演奏するジャンル(オーケストラ、吹奏楽、ビッグバンド、などなど)を決めてそれにあった楽器を選ぶ事です。最低限でも太管か細管、それからベルの材質(イエローかゴールド)位は自分で分かるようになってください。そのあたりは楽器屋さん、できれば管楽器専門店で相談されるのがよいと思います。

そしてどこかに書きましたが、プロの選定書つきの楽器を買う事を勧めます。ものすごく良いものかどうか分かりませんが、ハズレでない事は間違いないので、それほど値段に差がなければ選定書付きをオススメしておきます。


Posted by こが@管理人 at 2009年01月24日 01:27
古賀さん、ありがとうございました。
お忙しい合間をぬって、質問に答えていただいて、大変うれしく思いました。
本当に、ありがとうございました。
以後、参考にさせていただいて、自分に合った楽器探しをして行こうと思います。
Posted by しほ at 2009年01月24日 21:15
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